プリント基板のVカット加工を手加工でやってみた

カテゴリー: 電子回路全般

プリント基板のサービスサイズ(100mm□以下)は多くのサプライヤーで頼めてうれしい限りですが、多くは二種類以上面付けすると単価がUpします。試作で試しに何種類も基板化したいときのために手加工でVカットならぬU型カットをしてみました。

テーブルソーとダイヤモンドブレードを使う

基板切断につかうPROXXONの「No.28070 スーパーサーキュラソーテーブル」と「No.27012 ダイヤモンドブレード」でやってみます

ダイヤモンドブレードの歯先は「V」ではなく「U」なので、「なんちゃってVカット」です

テープで養生して刃高を調整

テーブルは刃の出口の保護板など微妙な段差があり、0.1mm単位で正確に深さを管理できる構造にはなっていませんが、ガイドを使うため厚めの板は挟めないので、養生テープをはりキズ防止兼平面だしとしました。

t1.6の板なので0.7mm前後の刃高にします。0.5mm厚のスケールを置いて、飛び出した分の目分量で決めました

基板面付けの段階で、広めに間隔を取っておく

Vカットを外注するときは、外形線から0.5mmほどパターンなど配置禁止領域を設けるルールが適用されますが、手加工の場合はもう少し多めに0.7~0.8mmぐらい取っておくとよいです。基板に制約がなければ1mm位広げると楽かな?という印象です

捨て板である程度練習してみると、意外とすぐに慣れてくる

カッター取付板などアルミ板なので、強く押すと少し歪むようで、慣れが必要です。

そこで、不要な捨て板で何度か練習すると良いでしょう。練習当初は深く切れ込み過ぎてプラプラになったこともありますが、刃高を調整しながら数回で結構すぐ慣れるものです。

わりと使えそうだ、という印象

最後の写真のように、小さい基板は面付け状態で部品実装したいので、バラで納入されるよりよいです。

今後も使えそうな手法でした。

CNC スピンドル交換

カテゴリー: CNC

我が家のCNCは長らくナカニシE3000シリーズスピンドルを愛用してました。ホームCNCには超高性能でオーバースペックなものでした。でも

・・・壊れたorz

目を離した隙にクランプにぶち当たって停止したまま数十秒放置してしまった

当然、高価なものですので修理して使うものですが・・・、ちょっと思うところがあって、ナカニシスピンドルはφ6まででしたが、CNC二号機までは BIGベビーチャックでφ10まで把握可能だったので、この際ナカニシをあきらめて、あらたにDIYでスピンドルを作ってみることにし、昔同様φ10の刃物対応を目指しました

さて、吉と出るか凶と出るか・・・

2025/04/16 スピンドル図面追加

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Raspberry pi pico/pico2をVScode PlatformIOでC++開発③ 書き込み/デバッグ開始時間の短縮

カテゴリー: シングルボードコンピュータ

pico-probeによる書き込み/デバッグでは、前回記事②の回転計プログラムのmain.cppを小変更後、F5で書き込み/デバッグ開始からsetup()で止まるまでを、ストップウォッチで測ると17秒かかっていました

17秒はちとかかり過ぎで、せっかちな私にはとてつもなく長い時間に思われる

そこで、pico-probeの設定を変えてデバッグ速度を比較してみました

結論から申し上げますと、SWCクロック20MHz設定で無設定より約5秒短縮

2025/03/18 書き込みだけの時間を追加

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Raspberry pi pico/pico2をVScode PlatformIOでC++開発① Debug/FreeRtOS/USBCDC

カテゴリー: シングルボードコンピュータ

Raspberry pi pico/pico2(以降pico/pico2)のC++開発環境にはずっと試行錯誤していて、Arduino IDEである程度要望は達成できてはいたのですが、やっとESP32で使い慣れたVScode+PlatformIOで業務レベル開発ができるようになったので覚書です

要望というのは

  1. (必須)RP2040/RP2350両方開発したい
  2. (必須)FreeRtOS → Arduinoモードを使う時点で目標達成
  3. (必須)USBCDC
  4. (必須)デバッガで書込み(いちいちBoot&ResetしてからのD&Dが甚だ面倒くさい)
  5. Arduinoのライブラリが使える
  6. picoSDKの書式も使える
  7. (ささやかな要望)pioasmも開発環境内で使いたい
  8. (ささやかな要望)ソースファイルはプロジェクトルートの下の「src」にしたい

最近安定化したVScode拡張機能「Raspberry Pi Pico」がかなり良い線です、が、私のスキルではFreeRtOSが組み込めず、また、ウイザードで作成するとソースフォルダがプロジェクトルートになるのでいちいちCmakeLists.txtを編集するのが面倒でした

そのほか、

デバッグが佳境に入ると頻繁にキーボードに手を伸ばすことすら面倒なので、F5キー周辺のみの「デバッグ用USBキーボード」もpicoで作ってみて手元近くに置いて「効率化?」もしてみました

オールpicoのお話になっております

2025/03/14 修正 githubアドレスについて致命的なミスがありましたm(_ _)m。お詫びして修正しました。

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ESP-Progのケースを製作

カテゴリー: ESP32

ESP32開発に使う「ESP-Prog」は基板むき出しなので3Dプリンタでケースを作ってみました。蓋はハメ込んであるだけで接着はしていません

完全に覆ってはいませんが、なかなかナイスな外観に仕上がりました

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Raspberry pi pico/pico2をVScode PlatformIOでC++開発② PIO/interrupt/周期回転計の製作

カテゴリー: シングルボードコンピュータ

前記事「Raspberry pi pico/pico2をVScode PlatformIOでC++開発」の続き

前回、FreeRtOS/USBCDCを使ってテストプログラムを作りました。今回はさらに周期割り込みとPIOを使って周期回転計を製作しました

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新年あけましておめでとうございます。

カテゴリー: 新着情報

本年も何卒よろしくお願い申し上げます