VScode+PlatformIOで開発したコードは、PlatformIO→UpLoadで書き込めますがBuildも含まれるので複数枚書き込みには適しません。
そこで、VScodeが吐き出したコードを単体のFlashプログラマとして「esptool」で量産書き込みする覚書です。私の環境はESP32-S3ですが、ESP32全般でたぶん使えると思います。
VScode+PlatformIOで開発したコードは、PlatformIO→UpLoadで書き込めますがBuildも含まれるので複数枚書き込みには適しません。
そこで、VScodeが吐き出したコードを単体のFlashプログラマとして「esptool」で量産書き込みする覚書です。私の環境はESP32-S3ですが、ESP32全般でたぶん使えると思います。
ESP-IDFのAPIはV4.4からV5へのバージョンアップで大幅に仕様が変わったらしいです。PCNTも含まれ、記述や関数名が変わっています。参考はここ
ところが、PlatformIOでESP32-S3をESP-IDF V5.1.1で開発してみると、新しい仕様のPCNTが使えない。無理やり「pulse_cnt.h」「pulse_cnt.c」を組み込んでも当然ながらframeworkにhalのドライバが存在しないのでリンカが通らない。なにより小手先の対策はESP-IDFのバージョンを変えるとフレームワークも一新されるので得策ではありません。
今回はレガシィ記述でPCNTを使うことにしました。その覚書です。
2023/1/4 文章修正と内容訂正しました。
Espressif IDEの公式HELPでは4.4.3ですが、2022/11現在のPlatformIOのESP-IDFの最新バージョンは5.2.0です。
ただ、ESP32-S3での5.2.0では、ブートからうまくいかないのでいろいろなバージョンを試しています。
最新バージョンは、platformIO.iniのplatform項目にgitを直接指定します。
[env]
platform = https://github.com/platformio/platform-espressif32.git
これで最新バージョンが適用されます。適用後のPlatformIOのinstallを見るとV5.2.0+パッチが適用されていました。
常に更新されているようです。
過去バージョンが存在するバージョンは
https://github.com/platformio/platform-espressif32/releases
から確認できます。
ここから希望のバージョンをピックアップし、PlatformIOのplatform=espressif32に後に@x.x.xを追加します。
例としてV5.1.1なら
[env]
platform = espressif32@5.1.1
まだまだ、いろいろ試さなければなりませんが、バージョン設定などの操作は徐々にやりやすくなってるみたいです。
ESP32-S3モジュールは相当魅力的ですが、情報量が少ないので、少しづつ自分なりに確認していきます。開発環境はVScode+PlatformIO ESP-IDF版です。
今回は、ESP32-S3-1-N16R8で、JTAG用のUSBをCDCデバイスとして設定してみた覚書です(windows限定です)。
2022/11/28追加 sdkconfig.xxxの更新方法
私の開発環境であるPlatformIOのESP-IDFモードで確認します。Arduinoモードでも同名のライブラリが存在するようです。
PlatformIOでsdkconfig.esp23s3を編集して2行を”y”に変更しておきます(2行連続しているとは限りません)。
CONFIG_TINYUSB=y
CONFIG_TINYUSB_CDC_ENABLED=y
GitHubから「tusb_serial_device」をDLします。簡単なループバックテストです。TeraTermでキー入力のバックを見るために「キーコード+1」を追加しました。
/*
* SPDX-FileCopyrightText: 2022 Espressif Systems (Shanghai) CO LTD
*
* SPDX-License-Identifier: Unlicense OR CC0-1.0
*/
#include <stdint.h>
#include "esp_log.h"
#include "freertos/FreeRTOS.h"
#include "freertos/task.h"
#include "tinyusb.h"
#include "tusb_cdc_acm.h"
#include "sdkconfig.h"
static const char *TAG = "example";
static uint8_t buf[CONFIG_TINYUSB_CDC_RX_BUFSIZE + 1];
void tinyusb_cdc_rx_callback(int itf, cdcacm_event_t *event)
{
/* initialization */
size_t rx_size = 0;
/* read */
esp_err_t ret = tinyusb_cdcacm_read(itf, buf, CONFIG_TINYUSB_CDC_RX_BUFSIZE, &rx_size);
if (ret == ESP_OK) {
buf[0] += 1; // 追加コード
tinyusb_cdcacm_write_queue(itf,buf,rx_size);
tinyusb_cdcacm_write_flush(itf, 0);
ESP_LOGI(TAG, "Data from channel %d:", itf);
ESP_LOG_BUFFER_HEXDUMP(TAG, buf, rx_size, ESP_LOG_INFO);
} else {
ESP_LOGE(TAG, "Read error");
}
/* write back */
// tinyusb_cdcacm_write_queue(itf, buf, rx_size);
}
void tinyusb_cdc_line_state_changed_callback(int itf, cdcacm_event_t *event)
{
int dtr = event->line_state_changed_data.dtr;
int rts = event->line_state_changed_data.rts;
ESP_LOGI(TAG, "Line state changed on channel %d: DTR:%d, RTS:%d", itf, dtr, rts);
}
void app_main(void)
{
ESP_LOGI(TAG, "USB initialization");
tinyusb_config_t tusb_cfg;
tusb_cfg.descriptor = NULL;
tusb_cfg.string_descriptor = NULL;
tusb_cfg.external_phy = false;
ESP_ERROR_CHECK(tinyusb_driver_install(&tusb_cfg));
tinyusb_config_cdcacm_t acm_cfg;
acm_cfg.usb_dev = TINYUSB_USBDEV_0;
acm_cfg.cdc_port = TINYUSB_CDC_ACM_0;
acm_cfg.rx_unread_buf_sz = 64;
acm_cfg.callback_rx = &tinyusb_cdc_rx_callback; // the first way to register a callback
acm_cfg.callback_rx_wanted_char = NULL;
acm_cfg.callback_line_state_changed = NULL;
acm_cfg.callback_line_coding_changed = NULL;
ESP_ERROR_CHECK(tusb_cdc_acm_init(&acm_cfg));
/* the second way to register a callback */
ESP_ERROR_CHECK(tinyusb_cdcacm_register_callback(
TINYUSB_CDC_ACM_0,
CDC_EVENT_LINE_STATE_CHANGED,
&tinyusb_cdc_line_state_changed_callback));
#if (CONFIG_TINYUSB_CDC_COUNT > 1)
acm_cfg.cdc_port = TINYUSB_CDC_ACM_1;
ESP_ERROR_CHECK(tusb_cdc_acm_init(&acm_cfg));
ESP_ERROR_CHECK(tinyusb_cdcacm_register_callback(
TINYUSB_CDC_ACM_1,
CDC_EVENT_LINE_STATE_CHANGED,
&tinyusb_cdc_line_state_changed_callback));
#endif
ESP_LOGI(TAG, "USB initialization DONE");
}
UMによるとTinyUSBはUSB-CDC-ACMクラスに準拠しています。Windows10、11では外部ドライバーのインストール無しに使えます。
ローカルエコーONにして”abcdefg”と打った画面です。コードに+1して帰ってきます。
Windows8、8.1マシンは持っていないので未確認ですが、「8以降」と記載されていたのでおそらく大丈夫。できない場合は下記の方法でインストールします。
ESP-IDFのUMに従って汎用CDCドライバをインストールします
zadigはJTAGデバッガでも使う汎用USBドライバです。今回DLしたのは「zadig-2.7.exe」。USB-Serial(CDC)を選択してインストールします。
ESP-IDF V5以降では、sdkconfig.xxxを変更しても元に戻ってしまうようです。
今回のTiny-USBの追加作業では、sdkconfig.defaultに記述することで変更できました。
CONFIG_TINYUSB=y
CONFIG_TINYUSB_CDC_ENABLED=y
ESP32-S3モジュールは相当魅力的ですが、情報量が少ないので、少しづつ自分なりに確認していきます。開発環境はVScode+PlatformIO ESP-IDF版です。
今回は、秋月販売のモジュールESP32-S3-1-N16R8を使う確認です。販売されているESP32-S3-DevkitC-1とはモジュールの種類が違うので乗せ換えて動かしてみます。
高性能マイコンとして使ってみたいだけなので、ESP32-S3-DevkitCで動作確認して、N16R8でも同じに動作させたいのです。
DevkitC搭載のS3の彫刻は「D3N8」ですが、データシートにD3N8という型番はないのでおそらく「ESP32-S3-WROOM-1-N8」と推測します。HPに「N8」と書いてありました(^^)。
N8とN16R8との(私が)気になる違いは、PSRAMがQuad→OctalSPIです。接続ピンが増えるらしくデータシートによるとGPIO33~37はPSRAM用となりGPIOとしての使用は非推奨となっています。いま検討している事案では、このポートが汎用で使用可否が懸案事項なのです。まずはデフォルト状態でGPIO33~37使えるかどうか確認です。
DevkitCとしてブレッドボードで確認したいので乗せ換えます。
外してみたら8ピンQuad64MbitSPIFlashが搭載されてましたがSPIは一組です。N16R8ではこれがOctalになるそうで、SPI組が増えてGPIO33~37にOctalSPI信号が割り当てられると想像つきます。N16R8を分解して接続を見る必要ありますが、PSRAMを使用しない設定にできればそのままでIOポートとして使えると推定します。まずはデフォルトでなにも設定しないでポートとしてアクセスしてみます。
確認プログラム抜粋です(PlatformIOのBlink Exampleを流用)
#define BLINK_GPIO (gpio_num_t)45
#define SW6 (gpio_num_t)37
・
・
static void blink_led(int s_led_state) {
gpio_set_level(BLINK_GPIO, s_led_state);
}
・
・
static void configure_led(void)
{
gpio_reset_pin(BLINK_GPIO);
gpio_set_direction(BLINK_GPIO, GPIO_MODE_OUTPUT);
}
void ledTestTask(void *pvParameters) {
for(;;) {
if(gpio_get_level(SW6)==0) s_led_state=1; else s_led_state=0;
blink_led(s_led_state);
vTaskDelay(50);
}
}
extern "C" void app_main() {
gpio_reset_pin(SW6); gpio_set_direction(SW6, GPIO_MODE_INPUT);
gpio_set_pull_mode(SW6,GPIO_PULLUP_ONLY);
configure_led();
xTaskCreate(ledTestTask,"ledtest", 2048, NULL, 5, NULL);
while (1) {
vTaskDelay(100);
}
}
というわけで、とりあえずデフォルトでGPIO36をLED出力、GPIO37をスイッチ入力としてみたところ、無事に動作しました。めでたしめでたし。信号波形もきれいで衝突・干渉等はありません。
PSRAMを使わない・・という設定をきちんと確認する必要はあると思います。
sdkconfigに「PSRAM」のキーワードがなかったので、そう簡単には見つかりませんが、これから関連項目を探すことにします。
これができれば、単なる高性能マイコンボードとして使える用途が増えそうです。
PCをグレードアップしたおかげで、開発環境も快適度が向上してますが、ESP32系のコンパイル、アップロードはまだまだ時間がかかります。(というより、どんなに速くなってもそれに慣れると満足しなくなる、という性)。
RamDiskの使用やアップロード速度Upを試した覚書です。
2022/6/1更新
内容はESP32-WROOM-32Eについでです。
ターゲットESP32をESP-IDFで使う覚書です。I2Cマスターなので目新しいことは無いですが、dsPICやSTM32と混在して開発していると混乱しやすいので、ESP32用のひな形としてコーディングしました。
PlatformIOで開発で、シリアルポートが複数ある場合はアップロードのポートが自動で割り振られてしまい、またシリアルモニターを毎回選択しなければならない、というのを避ける方法の覚書。ESP32以外のターゲットはわからないので限定です。
ESP32-WROOM-32はDevkitCで使う分にはオート書き込みができて快適ですが、単体や3rdパーティのブレークアウトボードではIO0をLOWにしたままENをチョン、とやらなければロードできないのが多くて面倒です。
そこで秋月のUSBシリアル変換を改造し、オート書き込みができるようにしました。
とりあえずの対象は同じく秋月のAE-ESP32-WROOM-32E-MINIです。
※注)AE-ESP32-WROOM-32E-MINI単体で書き込むときはボードの改造も必要。
この内容は、間に合わせ対策の単なる覚書ですので、内容についての正確性・信憑性は全くないのでご容赦ください。
VSCODE+pymakrではフォルダ(下位フォルダ含む)内のソースは自動でアップロードできる反面、データファイル(例えば.CSVや.txtなど)は同じフォルダに入れていてもパッケージ化しないとターゲットにロードできないようです。
したがって、インタープリタでファイル読込部分でエラーが出ます。これはターゲットの中には該当するデータファイルがロードできてないので存在しないためです。
with open(’データファイルパス’, 'r') as f: #OSError: [Errno 2] ENOENTがでる
間に合わせの対策として、データファイルの拡張子を.pyにすることでとりあえずターゲットへロードさせることが可能です。データファイル内容が、ほかのソースコードと被らないことが条件ですが。