EdMaxからThunderbirdへ移行記事「さらばEdMax・・・メーラー引っ越し」のその後の続編です。Thinderbirdは使いながら覚えればいい・・と簡単に考えていましたが、なかなかどうして奥が深い。
項目
- メッセージ書き込み中にフリーズ[2020/9/27]
- スパム誤認識と迷惑メールフィルタの動作が修正できない[2020/10/8]
- 解決法追記[2020/10/9]
- アドオンで件名を修正[2020/10/8]
- Thunderbirdアップデートで「スパム」誤認識問題復活![2021/01/02]
- [SPAM]文字はサーバーのチェックだったというオチ[2021/03/04]
メッセージ書き込み中にフリーズ
長いと十数分も止まる。これでは作業になりません。
Thunderbirdは、「動作が遅くなる」「受信時固まる」などの報告が多数あり、ぞれぞれ「最適化」や「ハードウェアアクセラレーションを外す」「カタログファイルを削除」等々様々な解決方法で乗り切った様子がアップされています。
私の場合、どうやら別の原因だったようです。
メッセージに問題あり?
どうやらフリーズは特定の相手のメール編集途中に起こるようです。その相手とのメールはEdMaxから引っ越し最中も継続しており、1メッセージあたり5メガバイト以上の巨大なツリーが出来上がっていて、それが悪さしていたようです。文章だけで5メガバイト以上なんて大き過ぎますね!「なんでこんなにサイズでかいんだろう?」と思いながらも、客先との重要な内容なので、そのままにしていました。
返信を編集中に突然フリーズ。数分間戻らず。また繰り返す。
もともと、そのメッセージを選択すると読込にも数秒以上かかり、なんかおかしいな、とは感じていました。
また、フリーズから復帰後、ものの数分で再びフリーズ。さすがにこれでは支障をきたすので、数メガバイトのメッセージを見直してみたところ、
from: ××××××<xxxx@yyy.zz>の後に、「<mailto:xxxx@yyy.zz>」が延々と続き、その数なんと宛先一軒当たり30,000個も付加されていた。
とりあえずこれを何とかしよう・・・
秀丸エディタで、<mailto:xxxx@yyy.zz>を片っ端から削除
そのメッセージを、テキストとして秀丸エディタで編集。<mailto…で始まる語句を全部削除し、それを返信メールとして送信。もちろんユーザーにはご容赦願ってです。
最終的に7.6MBまで膨れ上がったメッセージが、1MB以下になった。そしてフリーズとおさらばした。
ということで、無事解決しました。
今でも、ツリー途中のメッセージを選択すると読出しに数秒以上かかるので、なるべく最新メッセージ以外は選択しないようにしています。
原因は?
<mailto:・・・>が大量に挿入された原因はよくわかりませんが、EdMaxから引っ越した際にゴミが入ったかもしれません。HTMLメールは好まないのでプレーンテキストのみのメールにしたいのですが、相手のあることですし、私自身も詳しいことはよくわかっていないので、今回解決できたので良しとしました。
スパム誤認識と迷惑メールフィルタの動作が修正できない[2020/10/8]
スパムと誤認識されたメールが迷惑メールフォルダに自動的に移動してしまう動作がなかなか修正できなくて困っていました。複数台のPCでThinderbirdを起動するので、各環境全部整理しなければならず、困惑に拍車をかけていましたが、やっと収束しそうです。
avast! プレミアムセキュリティとの連携に悩む
セキュリティソフトに「avast! プレミアムセキュリティ」を使っています。この機能の中に「アンチスパム」があり、avast!でスパムと判断したメール件名の先頭に[SPAM]という文字が挿入されます。
これはavast!側でホワイトリスト化すれば済む話と思ったのですが・・・
IMAPのため読み込むたびにavast!を通すので、毎回Thinderbirdを立ち上げると自動読込が始まり、すでに”[SPAM]”がついてしまっているタイトルのメッセージが自動的に迷惑メールフォルダに移動。
ようするに、誤認識で”[SPAM]”付きのメールを受信フォルダに手動移動しているうちに、サーバーに入ってしまった”[SPAM]”付きのメールが、読み込むたびに迷惑メールフォルダに移動してしまう。またThinderbirdが本来持つ「迷惑フィルター」機能と相まってさらに混乱!
これが複数のPCで起こり、一台対策しても別のPCでロードするとまた迷惑メールフォルダに移っている。なんか訳わかんなくなってきた???。
「SpamAssassinYes」という[SPAM]を振り分けるフィルターが自動的に組み込まれていた
そもそも「迷惑メールフォルダ」とはサーバー内にあるわけではなく、Thinderbird内でロードするたびに振り分けているだけです。Thinderbirdが学習して判別するものと、フィルターで判別するものは別で”[SPAM]”文字列については後者です。これを念頭に置いて頭を整理すると何となくわかってきました。
調べてみると”[SPAM]”文字列のフィルタールールがいつの間にか作成されていた。
よし、これを無効にしたらどうだ・・・
ところが、Thinderbirdを起動するたびに「有効」に戻ってしまう…なんと!?。
というわけで、さらに編集を選び、「新着メール受信時」のチェックを外す。
このチェックもThinderbird再起動で表示上では元に戻っているようですが、動作としては、修正できる方向に向かっているようです。
これで、なんとか解決。解決したPCの「Profile」フォルダの中身を他のPCにコピーして・・・、おっとavast!のアンチスパムのホワイトリストも各PCごとにセットしなおし・・・、そうか送信メールアドレスをフィルタから除外すればよいのか?・・・。
メーラー搭載のPCは一台にしておくべきですね。スマホも設定せねば・・・
解決法追記[2020/10/9]
調べていくとインストールフォルダ\isp内の「SpamAssassin.sfd」というファイルが関連しているようです。例えば”yes”を”no”に変えてもフィルターに反映されないようなので、思い切ってファイル名を改変(例:SpamAssassin_b.sfd)してみます。すると起動時に読み込まれなくなりフィルターそのものが作成されなくなりました。
この方法だとavast!で判別したスパムメールは一旦正常メッセージとして読み込まれ、手動判別することになります。
アドオンで件名を修正[2020/10/8]
おまけとして、”[SPAM]”がついてしまった件名を修正する方法です。
Thinderbird本体では修復できないので、アドオンを使って[SPAM]の文字を件名から削除しました。
「EditEmailSubject」を使う
アドオンマネージャーで検索に「edit subject」と入れるとでてきます。「EditEmailSubject(Edit email Subject)」の横のボタンでインストールします。
あとは、修正したいメッセージにカーソルを合わせ右クリックメニューの中に下図の「Edit Mail Subject(E)」を選べば編集できます。
だいぶスッキリしてきました。
Thunderbirdアップデートでスパム誤認識問題復活![2021/01/02]
avast!がアプリのアップデートの存在を通知してくれる
ので、なにも考えずに一括アップデート。その中にThunderbird も含まれており、ファイルが更新されてしまいました。その過程で「解決法追記[2020/10/19]」でリネーム対策した\ispフォルダ内の「SpamAssassin.sfd」ファイルが元に戻ってしまった。
知らずに起動し、自動読込時に重要メッセージが「迷惑メール」フォルダに・・・
まず「SpamAssassin.sfd」ファイルをリネームし、フィルタを停止させる。次にメッセージを一つずつ戻し確認。重要メッセージが消えなかっただけ良しとしますが、この解決策は万全ではないようです。メッセージはこまめにローカルに移し、バックアップを取るしかないようです。複数台のTunnderbirdを使ってるので、ローカルのシンクロは面倒ですが、しかたありませんね。
その他、アドイン「Edit Mail Subject」も一時的に使用不能になっていました。この先とくに不具合なければアップデートは慎重にすることにします。
[SPAM]文字はサーバーチェックだったというオチ[2021/03/04]
avast!のアンチスパムで付加する文字列はたしか「**SPAM**」でした。今はavast!でのアンチスパムは停止していますが”[SPAM]”がたまに出てきます。よくよく調査したところ、プロバイダ「Xサーバー」のスパムチェックのようです。それにThunderbirdが反応して毎回迷惑メールフォルダに移動することがある、とやっとわかってきました。
Xサーバー側で該当メアドをホワイトリストにいちいちいれるのはちょっと面倒です。またスパム除外はThunderbirdの迷惑メールフィルターでソコソコ機能しているので、Xサーバーのコントロールパネルで、スパムチェックのレベルを「普通」から「ゆるい」に変更しました。
このご時世にメールチェックを緩くする方向は気が引けますが、まずは毎回目視チェックしながらしばらく様子をみてみます。