ショートショート「おーい、でてこい」
星新一氏のSF小説「ボッコちゃん」より。昭和46(1971年初版)当時は「ショートショート」と分類され夢中で読んだ小説です。
正月に本を整理している中で見つけました。当時感銘を受けた小説で、思わず読みふけってしまいました。先見の明の極致、たった6ページの短編ですが、ブラックユーモアの最高峰です。おもわずの投稿です。
ある日、神社裏で「穴」が見つかった。
恐る恐る「おーい、でてこい」と穴の中に叫ぶも「穴」はなにも反応なし。石を投げても何も反応なく吸い込んでくれる。人々はこの穴にあらゆる廃棄物を投げ込んでいった。しまいには原子力廃棄物もどんどん穴に・・・
未来の人類の生活レベルも上昇したある日、空から「おーい、でてこい」と声が聞こえ、1つの石が降ってきた・・・
50年前に現在のゴミ問題を指摘!
50年前、私が小学生のころから、今のゴミ問題を的確にかつ鋭く指摘していたこの小説は、改めてすごいと思いました。