15年以上前から自作サイクロン集塵機を使っていますが、サイクロン用のパーツが結構出回っているのを発見したので、自作集塵機を新たに3号機とてグレードアップすることにしました。
2023/1/26更新 ターボファンの型式(推定)追加
自作派増殖中
自作用にパーツが出回っている
過去の自作品は塗料ペール缶にブリキで漏斗をはんだ付けしたもので、適当に構造を決めたのでサイクロン的には適切とはいえなかったかもしれません。
出回っているパーツはいかにも「それ」っぽい形で、結構安い。
いろんなサイズが出回っている中で購入したのは「サイクロン集塵機自作用 50mm口径 集塵機アクセサリーターボチャージャー付きDIYツールフランジベース付き産業用キャニスター掃除機」(amazon)です。過去の経験から口径はある程度ないと絡まった切りくずがすぐに詰まるので50㎜を選ぶ。
これまでの自作の経過
「1号機」は、不要になった家庭用掃除機を使ったもの。これ、掃除機の吸引仕事率が高いのでこんなものでも結構使えるものでした。
が、一つ欠点があり、「家庭用掃除機は加熱保護で数10分で停止する」のです。長時間の稼働ができません。掃除機2台ともほぼ同じ。掃除機とはそういう仕様なのだろう。
2号機は、中古のボイラー用2段ターボファンをオークションで入手して自立型です。掃除機に比べファンが誘導モーターで静かだけど静圧が劣るのが難点ですが、インバータで30%ほど回転数を上げれば、能力アップするとともに24時間稼働が可能になりました。
その後、3段ターボファンに交換した「2.5号機」を経ての3号機です
2023/1/26追加
購入したファンは、おそらく「株式会社双和電機製作所」製の「ACターボファン」と推測されます。オークションでの中古購入なので直接購入ルートはわかりませんが、風量データなどは参考にさせていただきました。
図面を描く。20Lペール缶では背が高すぎる。
このパーツ、高さが315㎜もあるので、いままでの20Lのペール缶はやめて、前田製作所の13.6L缶を買いなおすことにしました。最終寸法は現物が来ないと分からないですが、カタログ値にて概寸で作図。
上図のDXFはこちら。
ペール缶とサイクロンパーツは程なく納品したので、あとは現物合わせで製作開始!
ファンとの接続は50サイズVU管とDVエルボ
VU管エルボは直角ではなく91度以上の勾配が付くので2D図面ではきっちり描くのは難しいです。位置を調整しながら現物合わせで組むことにします。
いざ製作!
ファンとサイクロンを両方載せたいので、サイクロンはかなり端っこになった。蓋の周辺に傾斜があったので、ゴムスポンジを挟んでふさぐ。配管を考えて現物あわせで位置をズラしたので、吸気と排気の角度が少し開いたのはご愛嬌。
最後に、隙間という隙間をホットメルトで埋めて完成!
どこまで、微細な粉を処理できるかは、今後試したいです。